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2013年11月 7日 (木曜日)

LUCAS 608 MIRROR


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(写真は中古の608ミラーです)

 

先日のミニデイで(おそらくヴィンテージパーツを日本国内で最も多く取り扱っている)老舗ミニショップのマネージャーさんと立ち話しをしてました。そのときこのミラーのことをその方にも少し話しましたので、いい機会と思って続きを書きます。

 

 

 

有名な「LUCAS608ミラー」です。やっぱりMG-ABINGDONからのワークスミニがモンテカルロ・ラリーで成し遂げた偉業が大きいですよね。(色々長い話はあるんですが)その車に装着されていたミラー。やはりミニの歴史の中でモンテカルロ・ミニはとても重要で特別。

 

 

個人的にはモンテカルロラリーの戦歴だけでなく、その幾年もまえからの色んなラリーでの活躍などの話も大好きです。でもモンテ仕様の車体(ボディ)自体には何故かあまり興味が有りませんでした。(たぶん自分が雪道を激走するシュミレーションが出来なかったからでしょう・・)で、ヘリテージミュージアムで初めて見た時もそれほどときめかず、むしろ免許取り立ての頃マツダコレクションでMK-2の”S”を見た時の方が感動したのを覚えています。

 

ですので、このミラーを自分のミニに付けたことはありません。昔オートジャンブルで買ったこのミラーの新品2個を今年の初めに手放すまでは値打もそれほど分かってなかったです。正直あんまり興味が無かったです・・が


これを買ってくれた仲の良い業者さんが「ホントに良いのこの値段で?」と何度も念をおした意味も最近わかりました(笑) でもこれほどに608ミラーが興味の対象になってるのは正直うれしかったりもしました。(単に昔は売れなくてこまったからじゃないです)

 







本来ミニ用ではなく60年代のジャガーやアストンマーチンをはじめ高級キットカーなどに付けられてました。MGB・GTも確かオプション設定だったかな?なにしろ高性能スポーツカーにはコレって感じでモンテミニに付けられたのも納得です。

 


(そういえばウイリアム王子のロイヤルウエディングをテレビで見てたら王子が運転してたアストンDB6ボランテにそのLUCASミラーがついてて、あー懐かしい・・)

 

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(写真見つかりました)




このミラーのステーが多々存在するのはそのためで、そのステーの角度がきついものほどフロントスクリーンがより傾斜したよりスポーティな車に付けられたも
のです。

 

 

 

ジャガー用ステーの角度だったりアストンマーチンのステーのままだったり、イギリスでミニ用に加工されて輸入されたり、はたまたオリジナルのABINGDON物だったり、あと4リベットと6リベットとか種類もさまざま値段もさまざま。

 

大方ミニ用に加工されたものは高いです。でも英国でも日本でもその加工方法はいくらでもあってソレ専用のステーを売ってるひとも居たりしてびっくりします。

 


ちなみにイギリスのMK-1FORUM.NETで紹介されている方法はこんな感じです

http://mk1-forum.net/viewtopic.php?f=18&t=7081




あとミラー裏の表記ですが「LUCAS / MADE IN ENGLAND」と「LUCAS / 608 ENGLAND」の2種類があり、たまに「どっちが値打?608の方が高い?
みたいな紹介文を見たりしますが、私の個人的見解はすこしちがいます。

 

800img_0316


オリジナルは「MADE IN ENGLAND」です。「608 ENGLAND」はそののちに再生産された時に何らかの理由で「MADE IN」の文字を変える必要がありミラーのシリーズナンバーだった「608」がいれられました。

LUCASはかつては英領でもあったインドに「LUCAS INDIA」という工場があり、英国のLUCAS工場で造らなくなった製品のツーリング(型)を丸ごと運んでそのインド工場で作ったりしていました。

 

 

 

1980年代にスリーポイントヘッドランプのシリーズP700がLUCASで再生産(いわゆる本家によるリプロダクション)された時には間違いなくインドで作られました。その際にはLUCASのボックスにはMADE IN ENGLANDの文字は無かったと記憶しています。レンズには本国生産だったらしくMade in Englandとはいってましたが。(※注※この話は2000年前後に作られたグリーンボックスのルーカス製ハロゲンP700リプロとは違います。もっと昔に行われたオリジナルタイプのリプロダクションの事です)



その「インドで製造された」というのは当時は公表されてなく、それを輸入した各輸入会社でさえも知らされてなかったみたいですね。


私は当時から大変仲の良かった「シンヨウ」の社長ノブサワさんから聞きました。P700の再生産はもともと英国車の草分け「シンヨウ」の発案です。ノブサワさんが当時のモスUSAに働きかけ、あちこちに受注をとり実現したもので「MGにP700を」という情熱の賜物です。ミニ関係の各社がこの時期にこれを輸入できて多くのミニファンに販売できたのはそのおかげでした。


(後日ネタですが、それを組み立てる時にインド工場でレンズ裏の洗浄工程を忘れてしまい、出回ったP700リプロの内側が曇っていたのはそのためです。ノブサワさんは一個一個を裏からアルコールで拭きあげて売ってましたね(^^;) だからシンヨウからの販売品は曇りがなかったんです。いまでもたまに見かけますがミニ専門店に残ってる多くはやっぱり白く曇ってますよね。)



いまでこそ「○○の再生産!」なんてよくありますが昔はLUCASみたいな大メーカーを動かすのは大変だったんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話はそれましたがルーカスが「MADE IN ENGLAND」を「608 ENGLAND」に変えた理由がイギリス以外のファクトリーを使ったのはほぼ間違いないと思います。インドだったのか?はたまた欧州だったのか?は分かりませんが・・・



オリジナルは?と聞かれると「MADE IN ENGLAND」と答えます。品質は?と聞かれると608も同じ品質で出来ています。ただ当時再生産の時に(何度有ったかはしりませんが)英国と米国のアストンマーチンのビルダーがこぞって買いまくって在庫したみたいな話をイギリスのオートジャンブラーのお爺さんから聞きました。ですから608の方が新品は多いかもしれませんね。最近ですと新品の608をオークションに定期的に(結構高い値段で)出品している米国ASTONプロショップが少し気になったりします。(ま、無いから仕方ないんですけどね)





その価値はほぼ同じと思いますが新品の同じ状態で二つ並んでいたら「MADE IN ENGLAND」の方が少し高くてもしょうがないかなと思います。私の意見ですけどね。



608表記をお持ちの方でもしこのブログを読んだ方は気を悪くしないでください。
私たちの大好きな当時のルーカスは工場を変えたからといってその品質の手を抜いたりする会社では有りませんでした。そして今はやりの産地偽装など絶対にせずに堂々と「MADE IN」をはずした。むしろLUCASらしさでは「608 ENGLAND」の方が意味があり、そのモニュメントとして価値があるのかもしれませんね。



あ、あんまり興味が無かった筈なんですが長くなったなあ・・・
(※でも最近は興味が出てきて付けようかなー、なんて思ってます)

 

 

 

 

 

800_608fit                                       屋根側、取り付けスクリューの頭が何故かシブい

          

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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