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2014年1月10日 (金曜日)

私的な CR WHEEL HISTORY [ 1 ]

(#本国からアクセス頂いているようなのでアゲときます)

8001212018_7                                                       WORK CR WHEEL 素地
   
このホイールは現在もドゥトレーディングで製作販売しているお馴染みのCRホイールです。もちろん現在手に入るMS製ホイール、JBW/Midland製、80年代からのCOOPER CAR CO 84LTD (VORTZ)を含めて全てが リプロです。唯一日本製は当社のCRだけでワーク・オートモーティブ(WORK WHEEL)にて約20年前から製造されています。



P1050010_2



本物のオリジナル・マグネシウムCRはもともとCOOPER CAR COMPANYで造られました。COOPER CAR COMPANYは当時、F1コンストラクターでありまた最初のMINI COOPER 997ccを世に送り込んだ私らミニファンにとっては伝説的なファクトリーでもあります。

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(余談ですが、もちろん後年のCOOPER CAR CO84LTDとは無関係です。その84LTDは現、VORTZのニック が彼の工場をその名前で登記してそこでミニにチューニングエンジンを載せコンプリートカー販売をした期間、COOPER商標問題が起きるまでのごく短期間に使用された名前です。とはいえ個人的にニックの事はエンジンビルダーとしてリスペクトしてますし、彼の作った名車FORMULA Rは私の大好きな車で、かつ、仕事上とても深い関係が有ります。それはまたその車の話の時にでも!)
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そのCOOPER CAR COMPANY(以後CCC)のレーシングカーデザイナーのオーエンマドック氏が1956から1957年のCOOPER T39 ボブテールにデザインしたマグネシウム・レーシングホイールがCRホイールのデザインの起源と言われています。その後のフォーミュラCOOPERなどにも多少ずつディテールを変えながらも採用されてCCCの代表的なレーシングホイールとなりました。

Crhis2                                                                COOPER T39 Bobtail
                                    
      
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CCC がミニのコンバージョンを始めてからは今度はこのホイールをミニ用にアレンジして最高のOPTIONレーシングホイールとして位置付けたわけです。もちろんマグネシウムアロイです。その頃はたぶんオーエン氏はもうCCCにはいなかったと思いますが。
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当時の名前はCOOPER CAR COMPANYでは「レーシング・ホイール」です。ROSE PETAL「薔薇の花びら」と言う呼び名は当時オーエンがその形をもじってあだ名的に使ったりしたものでだいぶ後になってからその話は世間に知られるようになったと思います。

Crhis1

私がこのホイールのリプロダクションを計画したころはイギリスでも「ROSE PETAL」と呼ぶ人はほとんどいませんでした。COOPER RACING WHEELを略してCRホイールと呼んでいました。20数年前にイギリスの文献を調べて(インターネットが無かったんです)その昔にはROSE PETALって呼び方もあったんだ!と一人で得意げになってました(笑)





数年前に日本のミニ雑誌の記事で 「CRの語源が今わかりました。それはCOOPER ROSE PETALの略だったのです!」 って見ましたけど、いやいや、違いますよ。


そのローズペタルと言う呼び方はたぶんここ7-8年で昔の呼び方がどこかの発信で流行ってきたんでしょうね。とりあえず古いファンの方はCRの方が通りがいいとは思います。

じっさいネーミングの時に考えましたが、やはり「CR」しか無かったですね、正直な話。


そんなCRホイールなんですが実際には60年代後半にはもうほとんど作られなくなっていたと思います。ホイール大径化のブームの中、6J-13インチなどが1970年頃に10数台作られてそのうちの何台かが出回ったとかいう話はあります。ですから当時のオリジナル・マグ・CRホイールはそのマグネシウムの特性上ほとんど使用できる状態では残っていません。というか大変危険でした。

Img_194293_3084263_0                                               

その当時、サルーンカーの CooperCarCo ワークスミニに惚れ込んでいた私は何とかコンディションのいいものをと必死で探しましたが有りませんでした。というかすでにかなりのコレクターアイテムでしたね。ミニライトの当時物マグなんかはなんとかありましたがやはり危ないし、もちろんチューブ入れないとエア漏れします・・


その頃1980年代初から中にかけて現VORTZがクーパーカーポーネンツ名義でつくって出してきたCRレプリカは画期的でした。ところが時をほとんど同じにして国内でCRホイールのレプリカを造った会社が有りました。


大阪のシゼムという会社です。実はこの会社はWORKの子会社で最近でいう「アンテナショップ」です。シゼムではCRは4.75J-10インチと4.5J-12インチの二種類が作られました、、

私はこの頃にシゼムと知り合い、また同時にVORTZのCRも扱うことになりましたがどちらも(金型が安価な)砂型を使って製作されたために品質的な問題がありました。

バランスとエア漏れです。とくに巣穴による不良品率は深刻でした。意匠的に複雑でフランジ付近に多数の穴があるために強度を左右ほどのピンホールが発生したり、複雑な砂型の影響でリム部の巣穴まで引き起こしエアー漏れを引き起こしたり・・・と大変だったんです。金型で作れば良かったのでしょうがソノ先行きは未だ不透明でそんな大きな予算はかけられなかった訳です。

296121220013                                                                WORK CR WHEEL 4.5JJ x 10inch

シゼムはとうとうCRホイールのリプロダクションからは手を引きます。


VORTZのニックはひたすら多く作ってその中から良品を選択し手作業で仕上げるという手法をとったようです。そのため一本ができるコストは高くなり、更に安全面を補強するためにステンレス製のホイルナットを使用したんだと思います。ですからそのCRリプロはとても高価になりました。ステンナット代も加えて一本4万5千円ぐらいだったかな?それで当時は金銭的に余裕のある人しか買えなかったり、そのプレミアムな価格帯から「そのCRって本物系?」みたいな噂も流れました。

それからFORMULA R に実装された頃にCOOPER CAR COとリム面に刻印されるようになりました。商標問題後はVORTZと改められ刻印されました。

どこかのフォーラムでその頃の刻印なしは本物?レプリカ?な疑問が書いてありましたけど・・・

すべてレプリカです。

で、前期が刻印なし。中期がCOOPER CAR CO。後期がVORTZとなります。

まれに中期以降でも刻印なしが存在します。

アルミで本物は存在しません。これでスッキリされた方もいますか?

Dsc02991                                                                          VORTZ RIM

私は1993年に独立してドゥトレーディングを始めました。割と初期からCRホイールをあつかう気まんまんでした。で当時VORTZの日本代理店が倒産したタイミングだったのでイギリスに行ってVORTZのニックに会い、彼に新しい会社でCRとチューニングヘッドを扱いたいという話をしました。じつは当時、他の日本の個人会社との取引きが決まってたようですが、「輸出できます」との返答をもらい日本に帰りました。


まずはシリンダーヘッドの見積もりが来ましたが・・んー・・・やはりVORTZのパーツは相変わらず高いなあ。。すでに日本仕様のチューニングヘッドの開発をスタートしてくれていたAVONBARよりはるかに高い。ヘタすると二倍か?CRもやはり4万5千円コースか?

私にとって大きな決断に迫られました。



で決断しました。チューニングパーツは全面的にAVONBARにまかせる。CRホイールはもっと良いものを最適な価格で。。

1980年以降のチューナーとしてはAVONBARのイアンとともにリスペクトするVORTZのニックとの取引を諦める・・・・のは正直、ざんねんでした。

>>>私的な CR HISTORY [ 2 ] へ続く・・・

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