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2014年3月14日 (金曜日)

グレて暴れる部品たち -- VERTOクラッチ編 --  【 1 】

昔の純正は・・・とか。昔のAPロッキードは・・・とかの話が多くてアレなんですが・・

またまたです^^;

Minicat35


でもココを間違えると、せっかく部品を換えたのにすぐにダメになる・・・でも半年や一年くらいでも経っていようものなら場合によってはミニオーナーが負担するはめになるかも?

と思ったんで業者の方にもユーザーの方にも読んで欲しい話です

コレは結構前からあるんですが、もうかれこれ7-8年?けっこう多くの方が気づいていると思ってたんですが誰も書かないんで書きますね。

 


1000gsy118

VERTO用 純正 レリーズシリンダー




コレは昔、AP社やデルファイ社から供給されていたVERTOクラッチ用のレリーズシリンダーです。役割がわかりにくい方は「レリーズシリンダー+クラシックミニ」とかで検索すればいっぱい出てくると思います。

 

あ、ミニの純正ブレーキを作ったAPロッキードブレーキの大事なとこおさらいしときます。

 

1920年代にオートモーティブ・プロダクトAP )って会社がロッキード・ブレーキハイドロリックって会社を買い取ります。これがAPロッキードの起源です。


1000ssb10731

稀少になってきたMK-3サーボO/Hキット



続けてAP社は当時クラッチシステムの特許を数多く持っていたBORG&BECKというアメリカの会社の権利を買い取りイギリスを拠点として販売するブランド「APボーグ&ベック 」をつくります。(ボーアンドベックの方が通ってるかもしれませんね)


Borgbeck


で、AP社は自動車のブレーキ・クラッチを製造するヨーロッパ最大手の企業として1990年代までの長期にわたって君臨します。


しかし大きな波はこんな歴史的にも実績も十分な企業にも容赦なく押し寄せます・・・

とうとうAPは経営不振から1995年頃に看板のオートモーティブ事業部門をデルファイ という会社に売却します。しかしAPの持っていたロッキードハイドロブレーキ製造部門にデルファイがあまり興味を示さなかったために、なんとインド起源の多国籍会社のCAPARO-UK にその部門を売り渡します。そしてCAPARO AP ブレーキング CAPAROロッキード)ができて・・・実質上のロッキードの工場、型、従業員、設計図そのほとんどがそのままCAPAROに移行します。

 

実はこの時にねじれが始まっています。

 

オートモーティブ事業部門を買い取ったデルファイ社はほとんどのAP社の販売権を引き継ぎました。

 

結果

 

ロッキードパーツ販売網はほとんどデルファイへ
ロッキードパーツ型・工場・製造権はほとんどCAPAROへ

 

のこされたロッキードパーツの販売網をまかされたデルファイはブレーキクラッチパーツをどう売り始めたかというと・・・そうですCAPAROに作らせて「デルファイ・ボックス」に入れてAP純正品として売り出した。もちろん法律的にも全く問題はありません。



1000parts019


 

でもこの時、ほとんどの人がデルファイ社が全てを引き継いだと思ってました。てっきり製造工場もすべて・・・


日本法人では業務は日本APから全てが日本デルファイに引き継がれたと思います。

 

しかし今度は2005年にデルファイが経営破綻してしまってから事情が変わってきます。

 

特に私ら英国車関係にとっては

 

デルファイは今まで供給してきたロッキードパーツの販売権をなかば放棄して「デルファイボックス」にロッキード製でないもの(つまりCAPARO製でないもの)も採用するようになります。

 

ちょっと最近のMG-ROVERと同じような感じです。

しかし製品として【 CAPARO製 】=ロッキード製しか存在しないもの(例えばBマスターシリンダーASSYなど)はCAPARO APから仕入れて販売するが、そうでないもの・・・他のアフターマーケットメーカー品(いわゆる社外品)がいくつか存在するものはそれを品質チェックして採用するようになります。または新たに別工場で作らせるパターンもあると思います。

 

で、その品質管理が稀に行き届いてないモノがあるのが問題だと思うんです。

 

#しかし、ここまでも話が長い(笑)

 

簡単に言うと今の〇ルファイ・ボックスの中身にはモノによっては昔で言う「社外品のようなモノ」が入っています。って事なんですが・・・(また今頃、伏字ですか?^^;)


そのうちのひとつに数年気になってるのがコレです。



A66_z1

現行デルファイ製



上面にはデルファイの焼き印が入っています。


ロッキード純正品は下の画像のように [ AP ] って入ってます。
違いは、シリンダー&ピストンの仕上げとシールの耐久性です。



1000gsy1184



これはここ数年、CAPARO AP UK から輸入してますが、やっぱりモチが違います。最近の「レリーズASSYがすぐダメになる」はほぼ〇ルファイ製の話です。あとオーバーホールするときに純正のリペアーキットが使えるってのも大きい。

 

どちらも向こう製なんで日本製とまではいかない迄も・・・使用環境・条件にも大きく左右されますが、もし〇ルファイ製が一年ならCAPARO製は二年以上。〇ルファイ製が二年ならCAPARO製は四年以上は持つと思います。

 

でもCAPARO製は値段では〇ルファイには勝てません。〇ルファイ製は圧倒的に安い。〇フオクにもいっぱいでてるくらいです。

万が一〇ルファイ製を使われる場合でも絶対に〇フオクなんかは止めた方が良い です。専門店で中を分解チェックしてもらって必要なグリーシング・セットアップをして貰えばだいぶ改善されますから。

 

同じ問題がクラッチマスターシリンダーにもあります。状況は全く同じ・・・

 

人それぞれ、お店それぞれ、オーナーそれぞれに考えがあって好きな方を選ぶ!で良いとは思います・・・・・

 

が、こんな話に興味が有ってコレを最後まで読まれた方には、絶対的にCAPARO製の純正ロッキードのレリーズシリンダーを薦めます。





もうひとつは長さ的にむりなんで次回に続きます^^;)

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コメント

デルファイのクラッチレリーズリペアしました。
 seikenのリペアキットとMOCALステンレスメッシュホースに交換。
 クローフットレンチ11mmと14mmが必要です。(11mmは何故か持ってました。)

 クラッチレリーズの奥側のナットを外すのに差込口6.3mmのラジェット(14mmソケット)
 で外しました。
 
 なかなか外れないので、自転車サドル用パイプをラジェットの握りを中に入れてテコの
 原理で引き、やっと外れました。(クローフット14mmは必須ですね。)

 次にクラッチマスター本体からの配管を外しにかかりました。クローフット11mmとレンチ
 が必要。
 
 既存で付いている、デルファイクラッチレリーズ本体にseikenリペアキットを挿入する。
 (シリコングリスをたっぷり塗って装填。かなりの力で押すとかぱっと入ります。
 但しジャバラのゴムは入りづらい。嫌になるくらい大変で苦労します。素手ではめないと
 できませんでした。)
 
 MOCALステンホースは短いので取り付けが大変です。(せめてあと5cmは長くして下さい。
 先にクラッチマスター側を連結してからクラッチレリーズ側を取り付けます。
 順番が逆だと無理です。
 
 最後にクラッチを3回踏んで古いクラッチオイルと空気を抜きます。(6回同じ繰り返します。)
 この時、アストロプロダクツのクラッチオイル専用ボトルを繋げれば、一人でもできます。
 
 まとめ
 デルファイ製でも大丈夫デスね。
 既存、クラッチレリーズ本体は使い回ししてリペアキットで再利用できます。
 seiken製のクラッチレリーズキットは良さそうです。
 実作業してみてやればできると確信しました。

 用意するもの
  ラジェット本体(差込口6,3mm、9.5mm)
テコの利用(自転車サドル用パイプ短く切って)
  クローフットレンチ(11mm、14mm)
シリコングリス(呉工業250℃のもの) 
  seikenクラッチレリーズリペアキット(ランクル用)
  ステンレスメッシュホース(MOPCAL製あと5cm長くしてほしい)
  ブレーキクリーナー
  スプレーグリス
  ウエス多め
  ゴム手袋
  

 

渡部さん、いつもコメントありがとう!

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