堕ちてしまったMG-ROVER品 [ ボールジョイント編 ] ①
以前にも何度か話したことが有るのですが現MG-ROVERボックスの製品・・・いわゆる現・純正品?は中身がもう残念な場合が多くなってしまいました(ーー;)
結構前の・・・もう十年くらいはさかのぼるのですが当社でもサスペンションパーツのボールジョイントのUNI-PART純正品がなくなってしまって困っていました。
ボールジョイントは下のイラストのようにドライブシャフトをトレインするハブスイベルの上下をスムーズにかつ安定して動く軸となる大変重要な部分です。通常は片側分の上下のボールジョイントがセットとなっています。上下はほとんど同じものですがロアーピンの下にだけシートスプリングというのが付きます。
既にデルファイは中身は社外品(アフターマーケット品)でした。これはこの事業をAPから買い受けた時にすでにAPの中身がアフター品だったためです。いわゆるデルファイボックス。でも中身はすでに他の中華製アフター品とほぼほぼ同じになっていました(~_~;)
そうこうしているうちに月日は流れて・・・5年くらい前にイギリスのサプライヤーの一人から「純正品がMG-ROVERから再生産された!」という情報が入ったので喜んでエア便で30セットほど輸入しました。
Gで始まるユニパート・パテントだった品番は使えないために・・・・ユニパート以前の1960年代のパーツナンバーの末尾(サフィックス)にEVAをつけるのが現MG-ROVERのお約束みたいになっていましたので品番が変っていることには別に違和感はありませんでしたが
開けてみると・・・
ん?どっかで見たような雰囲気の・・・・パッケージと中身がでてきて・・・ちょっと嫌な予感・・・
さらにビニールを開封すると・・・・
あちゃ~^^; これってデルファイ製やアフター品と同じヤツだ・・(>_<)
久々にやっちゃいました・・・・しっかし・・・かなり高価な社外品、、、
これには・・・ある意味キレました^^; 信用していたブランドに裏切られたというか、騙されたみたいで悔しかったんですが・・・ クソ、それなら本当の純正を見つけてやる、探せば絶対見つかるはず!!
そっからは意地だけで探して約一年・・・(中略) 長いので笑
なんとか見つかりました!(^^)
当時(1985-2000)のAUSTIN ROVER~ROVER GROUPロングブリッジ工場にに納められていた純正品がこれです。
なぜアフター品のボールジョイントの寿命が短いのか?
→どんなプロメカニックが装着してセット調整しても・・・適正範囲のトルクで締めただけだと・・・あっと言う間にガタガタになる。かといってその分をあらかじめキツメに締めると・・・可動部が動かなくなる!
それでも微妙な増し締めを重ねたり・・・・時間をかけて・・・・なんとか上手くいったと思って車を送り出したのに・・・
その半年後に入庫時したら・・・またガタがでてる^_^; 今度はキッチリ追い締めをして納車。
でも一年半後に見てみると・・・・ボールピンの先端がヨジれて変形^_^; もはや稼働してるというより金属がむりやり擦りあって削れていっている^^; 結果ミニはガタガタのクリアランスの状態で走っている・・・中心に有るガタはホイールサイドでは何倍ものガタに増幅されますので・・・もう、キャンバー角の精度が・・とかキャスターが・・・とか以前の問題です^_^; で、またボールジョイントのアッセンブリー交換。 ふりだしに戻る→
ミニ専門工場のメカニックであればこれは・・・おそらくこれに近いことを体験しているはずです。
でも不思議というか・・・慣れとはコワいもので・・・異常なことも10年以上も続くとそれが「普通」みたいな感覚になって行ってしまい・・・・しまいにはソレを使うしかない。そして「それが普通」?みたいになってしまう訳です^^; 個人的にはこれを「グレてしまったパーツ」と呼んでましたが笑 でも笑い事ではないんです^_^;
で、そういう「間違った普通」を打破するために各部分をMG品と純正品で比較をしながら検証してみることにしました。
まずロアー部のシートスプリング。
コイルの造り方とか品質もですが・・・・粗悪とまでは言えないまでも雑なかんじ・・うーん・・あとコイルの巻き数が少ないのも・・・・・。それとユニクロメッキ(白あげメッキ)などがしてあると・・・右の純正のようにちゃんとしたバネ鋼なのかとか熱処理してあるのかも分からないです。・・・・してあることを祈ります^^;
次に上下に使うダストブーツ。
左がずーっとメカニックを悩ませてきたすぐにグリスに侵され肥大して破れてしまうブーツです。これは形というよりラバーの材質が違いすぎます。寿命は数か月ともいわれていて・・・・国産汎用ブーツあたりに換えるメカニックもいますがピッタリのカタチが無いため隙間ができて・・・それではダストブーツの機能を果たせないケースも多いはずです。対して右の純正品はもちろんピッタリでグリスにも侵されず相当長く持ちます。
でも、このあたりはまだ序の口です。 ボールジョイントの良し悪しを大きく左右する核心的な違いがまだまだあります。
・・・と、大事なトコなんですが・・・結構長くなりましたので「 ボールジョイント編②」へ続きます^_^;
http://do-td.tea-nifty.com/blog/2016/08/mg-rover-3d0e.html
毎度ながらパーツの話はこんな感じなので・・・・興味のない方にはあまり面白みがない・・・無機質なはなしで申し訳ないです^^; でも今現在のミニを修理するうえでサスの基軸であり・・・もっとも大事なパーツ、かつ勘違いされているパーツだと思うのでできるだけ詳しく書きます。
基本的に全国のミニ専門工場メカニックの方々に向けて書いてます。
たぶんこれでミニ業界で熟練と言われてい人達でさえ十数年も悩んできた・・・・「ボールジョイントの怪」みたいな疑問もほぼ解消できるはずです・・・・・
とは思ってますが・・・ちょっと最近のハードスケジュールがたたって風邪気味になってきたので②がすぐ書けるか怪しいところになっています^^;
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