« 【新入荷 MINI PARTS インフォメーション 】ユニパート純正 ワイパーブレード GWB911 | トップページ | 【 MINI PARTS インフォメーション 】蔵出しパーツ3/15 »

2018年3月 3日 (土曜日)

エンジンベアリングの話 (伝説のメタルとその後のメタルメーカー)

1200img_8156_2


今では伝説的なバンダ―ベルvandervellベアリングは世界にもコレクターが多いそうです。とりわけAシリーズエンジン用では・・・やはり当時のVANDERVELL製(COPPER LEAD BACK -VPⅡ)に迫れるメタルはまだないというのが実情だからです。


700img_1883

 

 



それではvandervell無きいま・・・今後どんなエンジンベアリングを使っていったらいいのでしょう?

 

現在でもA型ミニ用のメタルを作っているメーカーのエンジンベアリングの実力を検証します。

 

800img_2148

 

【 ACL 】

最有力といえるのは豪州ACLです。バンダーに近い製法の「COPPER LEAD BACK」系のなかで良いものを作ってます。

800img_3781


さすがにvandervellのVPⅡと同じレベルまではなくとも、現在でも製造されているメタルの中では「メインベアリング」「コンロッドベアリング」「カムメタル」に関しては他のMAHLEやGLYCO、KINGなどを引き離しています。

しかしクランクスラストに関してはACL製は車種に応じて使い分ける必要があります。


最近よく使われるACL製の「1.3A+用」の親メタ、子メタ、ともに在庫していますのでお問い合わせください。

 

 

 

300img_3777

 




ACL・メインベアリング(親メタル)SET 1.3A+用 STD

 

 

 

300img_3779



ACL・コンロッドベアリング(子メタル)SET 1.3 A+ STD

 

 




長期欠品でした998ccA+用も入荷しました。

300img_3776_2 


ACL・メインベアリング(親メタル)SET 998cc A+用 STD





300img_3779_2

 



ACL・コンロッドベアリング(子メタル)SET 998cc STD (& COOPER S)





 

 



【 MAHLE 】

あとvandervellブランドを吸収したMAHLE社に関しては、個人的な意見ですが・・・やはり・・・ブランド名/技術情報/SPEC/設計書だけでは引き継げなかった大きな壁があるように感じます。それは1960年代当時のvandervellの工場が当時のF1VANWALLコンストラクターとしての技術を体系的に引き継いでいて・・・バンダー工場そのものの持つ歴史的な技術だったのではないかと感じます。

800mahle


MAHLE社はいまでも 「バンダーベル・レーシング」 というコンペ・シリーズを作っていますが・・・どちらかと いうと、精度や材質のアップデートを中心にMAHLEの持つノウハウで作られているように思いますので・・・昔のバンダーベルとは実際に違う現代のレーシングエンジン用のものになっています。


使用感には多少の差はあるでしょうが・・・日本でも専門ファクトリーのウェブ、facebookなどではよく「メタルは赤箱よりだんぜん青箱」とよく書かれていることからもその信頼度の違いを多くのファクトリーメカニックが感じているのがわかります。特にサーキットも走る車であれば大事な条件でもあります。





【 GLYCO 】

このメーカーはAE-GLACIERからメタル系のOEMを引き継がれて現在のFEDERAL MOGUL(旧AEグループ)としての生産ラインがあります。
vandervellよりは後発といいながらもヨーロッパ大手のメーカーです。規格内の精度に関しては問題がなく実際には多くのヨーロッパ車のOEメーカーとしても有名です。

 

81



特にバビット合金系のメタルに関しては優れた技術があり一部にはミニにも有用なパーツも作っています。


しかしメインベアリングとコンロッドベアリング・カムメタルに限ってはそのバビット系の高い技術があだとなり・・・A型エンジンの特にメインベアリングに使用するには仕様的に残念かなと思います。

これだけ大きなメーカーですので既に生産中止のクラシックミニ用として自社のベアリングとのマッチングマテリアルの変更などをしてくれる可能性はとても少ないかもしれません(>_<)






【 KING BEARING 】

1990年代に問題になったころほどのバラつきは無くなってきてホワイトメタルながらも使えるものも出てきているようです。ただし種類によっては選定が必要です。

 

91







【 AE - GLACIER 】

GLACIERはピストンのHEPOLITEが解体されたのとほぼ同時期に業務譲渡をすべて行って閉業となりました。

1970年代から1980年代にかけてはどうしてもバンダーベルと比較されることが多く、レースユースでは揶揄されることがありました。


しかし、今となっては現行のGLYCOよりもレイランド、オースチン。ローバー系に関して言えばホワイトメタルの中では最も優秀です。

 

900img_8150



その技術はバンダーベルがVPII以前に完成させたアロイバックベアリングの " THIN WALL " の特許技術を使っているからと言われています。

当時、英国政府からの戦争時の国政特需の認可としてVANDERVELL特許を無許可で使うことを許され・・・完成したGLACIER製メタルが・・・・戦後もそのまま使い続けたと言われています。

そのためにGLACIERのメタルはBMCがレイランド・ローバーになってからもバンダーに次ぐ採用率で純正となっているものがあります。

1980年後半にはバンダーベルとGLACIERが同一の企業に吸収されたこともあって、バンダーベルからの設計指示で特注された1.3A+の一部には優秀なコンロッドベアリングやカムメタルなど他にもいくつか銘品が存在します。




最後に

 

【 VANDERVELL BEARING 】 当時のバンダーベル


VANDERVELLだけしか成しえなかった究極のエンジンベアリングの真骨頂は・・・単に材質や製法だけのノウハウでは作れないモノだったようです

 

 

 

900img_3239

 


バンダーベルの工場の中で永く伝統的な製法を引き継いだ職人たちが勘と自分達で培ってきた精度の高い材料仕入れから技術なども、すべてがその混ぜ物の集合体に 加味されていたようです。

先に述べたように当時・・・VANWALL RACINGとして多くの勝利をおさめコンストラクターチャンピオンを勝ち取り・・

15000001

またフェラーリをはじめとしたトップチームへのエンジンベアリングサプライヤー席巻し・・・F1のトップチームのほとんどで数多くの冠を勝ち取りました。

   

15000002_2



 

・・・・・そのダントツの信頼性で世界の多くの自動車に関与してきた時代を経て・・1967年に創始者のトニーバンダーベル氏が亡くなってからも・・・そのエンジンベアリングの技術は脈々と引き継がれました。

しかし1980年代に入ると経営は厳しくDANAコーポレーションの傘下となります。やはり経営的にも・・もしGLACIER社との確執的な影響はあったと思いますが・・・それも一つの歴史と思えます。





ついでに

【 自分とVANDERVELL BEARING  】

いま自分の持っているビンテージ・レアパーツ含め、その中で一番大事なものは?と聞かれれば

 

vandervellのメタル と答えます(^^;

 

1200img_8005


だいぶ前ですが・・・

 

1200img_31872


 


LONG BRIDGE 近郊で見つけた、当時のバンダーベルベアリングが一式と
ROVERロングブリッジファクトリー社外秘の作業指示書がなぜか当社にあります(^^;

 

1200img_3191

  




仕上がったクランクシャフトのジャーナル公差に対して1/100ミリ+単位でレッド・グリーン・イエローの精密なバンダーベルベアリングの組み方の当時の指示書です。



これを初めてみたときには震えました(>_<)

 

1200img_3188

カラーコードグリーン↑

 

1200img_3189

 

カラーコードレッド↑

このレッドの下の下にイエローも埋まってます。

にしても他のメーカーだと最初からそれ以上の公差バラつきがあるのでこういったマイクロオーバー/アンダーサイズを作れたのはバンダーベルならでは・・・

 

当時は・・・しばらくは溜息をついてながめながらも笑




留飲が下がる思いだったのもよく覚えています・・・しみじみと・・・


(今日はコレくらいで(^^; )




1000img_8158_2





↓こちらから応援のクリックお願いします!

にほんブログ村 車ブログ MINI(ミニ)へ

 

« 【新入荷 MINI PARTS インフォメーション 】ユニパート純正 ワイパーブレード GWB911 | トップページ | 【 MINI PARTS インフォメーション 】蔵出しパーツ3/15 »

【 DO推奨パーツのバックナンバー 】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/596059/66445846

この記事へのトラックバック一覧です: エンジンベアリングの話 (伝説のメタルとその後のメタルメーカー):

« 【新入荷 MINI PARTS インフォメーション 】ユニパート純正 ワイパーブレード GWB911 | トップページ | 【 MINI PARTS インフォメーション 】蔵出しパーツ3/15 »

フォト
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ